海外赴任の可能性がある転勤族だと、車を買ってもすぐ手放すことになるかもしれません。
車はほしい海外転勤族が日本で車を使うには、こんな方法を検討するのではないでしょうか。
- リース
- カーシェア・レンタカー
- 中古車購入
- 新車購入

我が家はすべて検討したうえで、新車を購入することに決定しました。
海外赴任の可能性もある転勤族が車をどうするか、検討するポイントをご紹介いたします。
気になるポイントに目次から飛んでくださいね。
海外赴任になったら車は売却することが多い
もし車を持っているのに海外赴任になったらどうすればいいのか考えてみましょう。
家族みんなで海外に引っ越す場合、車は売却することが一般的です。
ここではその理由をご説明します。
もし海外赴任が決まったら車をどうする?
海外赴任で車をどうするか?
- 日本に置いていく
- 赴任先に持っていく
- 売る
海外赴任が決まったら車をどうするのか、この3つから選ぶことになります。
日本に置いておく
日本に車を置いておくことができれば、一時帰国や本帰国した後でも変わらず車を使えますね。
ただし、置いておくには駐車の場所と管理が必要です。
誰か管理してくれる人がいるなら良いですが、車検や税金などの費用負担をどうするかも決めておかないとトラブルになります。
もし長期間の海外赴任なら、その間に車は古くなり、資産価値が下がることも覚えておきましょう。
赴任先に持っていく
海外まで車を運ぶのは不可能ではないですが、おそらく車を持っていくのは自腹になるでしょう…
(社員の車の輸送費用まで負担してくれる会社は聞いたことがありません)
輸送費用に加えいろんな手続きが必要なため、持っていくだけで現地で新車が買えるくらいになるかも。
また、ハンドル位置が反対だったり法律が違ったりと、現地仕様でない車は使いにくいことも考えられます。
売る
よほどの理由がない限りは「海外赴任が決まったら車は売却」がおすすめです。
実際に、たとえ車を買って数か月しか経っていなくても、海外赴任が決まったら車を売る人がほとんどでしょう。



何人もの友人がこんな感じで車を売りました
海外転勤族はいつでも車を手放せるようにしておく!
海外転勤の可能性があることがわかっている方は、いつ車を手放しても良いように準備しておくのが大切です。
心の準備と一緒に、事前にしておける物理的な準備も必要です!
ただ、「いつ海外赴任になるかわからない」というのは同時に「ずっと日本にいるかもしれない」ということでもあります。
どんな事態でも臨機応変に対応できると良いですね。
なるべく車を高く売れるようにする
もし海外赴任が決まって売却することになったら、なるべく高く売れるようにするのもポイントです。
おすすめは中古車の一括査定サービスを使うこと。
ただし、普通の一括査定を利用すると、何社からもひっきりなしに電話がかかってくるので注意!
買取価格が一番高い会社だけを選んで連絡をくれるサービスあるので、忙しい赴任前にはこちらのほうが断然おすすめです。
>>中古車がいくらで売れるか調べる
海外転勤族はレンタカー・カーシェア・リース・購入どれがいい?
通勤や通学などで日常的に車が必要ないのであれば、カーシェアやレンタカーがおすすめです。
「日常的に車を使いたい」「日本にいる期間をもっと楽しみたい」というのであれば、購入すると良いでしょう。



コストやメリットなどを比較します
レンタカー・カーシェア・リース・購入を一覧で比較
レンタカー | カーシェア | リース | 購入 | |
---|---|---|---|---|
概要 | 車を半日~数日単位で借りる | 車を15分~1日など時間単位で借りる | 数か月以上の単位で契約した車に乗る | 車を買って自分で管理する |
費用相場 | 1日5,000円~ | 15分220円~ | 月3万円ほど~ | 中古車:50万円~ 新車:150万円~ |
メリット | 旅行など必要なときだけ借りられる | 必要なときだけピンポイントに使える | 初期費用が少なく好きな車に乗れる。 | 好きな車が選べる。 車は自分の持ち物になる。 |
デメリット | 毎回の手続きが手間。 | 長時間借りると割高になる。 | 料金や仕組みが複雑。 基本的に割高。 | 初期費用が高い。 維持費がかかる。 |
タイトル | レンタカーを見る | カーシェアを見る | リースを見る | 中古車を見る |
費用相場は、車種・地域・支払い方法・契約期間など、あらゆる点で大きく変わります。
また、ガソリン代や保険料などは加味していません。
あくまでも目安として参考にしてください。
このように車を利用するには複数の方法があります。
いつ車を手放すことになるかわからない海外転勤族は、契約方法にも注意して選ぶ必要があります。
リースは割高なのがデメリット
「月1万円台から新車に乗れる!」など、とても安くてオトクな雰囲気のカーリースですが、私は海外転勤族にはおすすめしません。
上手に使えばメリットもあるかもしれませんが、海外転勤族にはデメリットのほうがはるかに大きいです。
海外転勤族にカーリースが合わない点
- 費用を安くするには9年などの長期契約が必要
- 最低1年や3年などに決まっている会社が多く、短期間の契約はできない
- 途中解約には違約金が必要
- 残価設定が安いので支払う総額は割高になる
カーリースをおすすめするのは、初期費用をかけず好きな車に乗りたい、かつ、契約した期間は必ず乗り続けられる方でしょうか。
「金利がない」というのが売り文句でもあるようですが、金利以外で費用はバッチリ回収される仕組みです。
都会でコスト重視ならレンタカーやカーシェア
コストをかけずに車を楽しみたいなら、レンタカーやカーシェアがおすすめです。
駐車場も必要なく、ガソリン代が含まれているプランもあります。
公共交通機関の発達した都会にお住まいで、月に1度や2度の休日に使うくらいなら、コスト的にはレンタカーやカーシェアが一番でしょう。
ただ、やはり車を取りに行く、返しに行くのが手間です…
とくにまだ留守番もできない小さい子どもがいると、車のある場所まで行くのは本当に大変です。
もし使ったことがないなら、休日のお出かけなどにとりあえず活用してみると良いですよ。
色んな車に乗れるので、車のお試し気分でも楽しいです♪



我が家も帰国から数年間はレンタカーやカーシェアを活用してきました。
タクシーも積極的に使う
一覧表には入れませんでしたが、タクシーを積極的に使うのもおすすめです。
タクシーはぜいたくなイメージがあり、なかなか使わない方も多いかもしれません。
ただ、車を買うのを我慢しているなら、車を買うとかかる費用(購入費、駐車場代、車検代、ガソリン代など)を計算してみましょう。
すると、週1くらいはタクシーに乗っても十分節約できていることに気付くはずです。



私はまさにそれで、
ある日ふとタクシーをもっと使っても良いことに気付きました。
今はタクシーがスマホからすぐに呼べて決済もできる便利なアプリもあるので、雨の日の子どもの送り迎えなどに活用しています。
もし車がないことでストレスが溜まっているのなら、タクシーも使ってみてください!
利便性を考えるなら車の購入がおすすめ
利便性を重視するなら車の購入がおすすめです。
- 車を好きなときに使える
- すぐ使える
- 物を置いておける
- 車内や車外を好きにできる
今までご紹介した方法と違い、購入すれば車を自分の持ち物にできます。
自分の持ち物であるからこそ、いざ手放すとなっても自分で好きに売ることが可能です。
なにより好きなときに好きに車をつかえる時間はプライスレス。
家族のおでかけの幅も大きく広がります!



ただし車を購入するにもデメリットや注意点があるので、次から説明します。
海外転勤族が車を買うならリセールバリューが重要!
海外転勤族が車を購入する際には、手放すときのことまでしっかり考えておきましょう。
とくに意識しておきたいのはリセールバリューです。



リセールバリューとはなにか?の基本からご説明しますね
車のリセールバリューとは?
車のリセールバリューとは、購入した車を売ったときの価値(金額)のことです。
つまり、「車を手放すときにいくらで売れるか」ということです。
ずっと日本にいて、売るつもりがないならリセールバリューを意識する必要はありません。
将来売る可能性が高いなら、リセールバリューを意識しておくかどうかで大きな差が生まれます。
リセールバリューの高い車種やモデルを調査しておく
リセールバリューの高さ=市場での人気の高さ
新車でも中古車でも、売るときになるべく高く売れる車を選ぶなら、市場での人気が高い車を選ぶことになります。
基本的には、以下の項目を満たしているとリセールバリューは高くなるようです。
- 人気車種
- 上級グレード
- モデルチェンジ後の車(古いモデルは価格が下がる)
- 黒や白などの人気色(個性的な色は不人気)
また、新車で購入する場合はどんなオプションを付けるかによってリセールバリューも変わります。
「リセールバリューを重視して車を選びたい」ということをお店の人に伝えれば、一緒に選んでくれるでしょう。
中古車より新車のほうがコスパが良いかも…?
中古車と新車どちらが最終的にオトクか?
それは売却するまでの期間や、その車の年式や車種、社会情勢などによって違うので断言はできませんが…
2022年5月現在の状況では、新車購入したほうが売るときを考えてもコスパが良いと判断しました。
新車は納車まで時間がかかりすぎることから、中古車市場が極端に値上がりしているのも判断材料の一つです。
(参考)
日本はアメリカなどに比べると中古車の価値が低いです。
アメリカでは15年落ち、12万キロほど乗った車でも10万円以上で売却できました。
日本ではそんな車は間違いなく値段が付きません。
その分、通常であれば中古車の価格は安いのですが…
数年後に中古車を売ったとき、いくらになるかを計算してみましょう。
シンプルに現金一括かローンを組むか
一括払い | 銀行ローン | ディーラーローン | 残価クレジット型 | |
---|---|---|---|---|
概要 | 購入時に代金すべてを支払う | 車購入のためのローンを銀行で契約する | 自動車ディーラーでローンを契約する | 一定期間後に車を買い取る価格(残価)を差し引いてディーラーローンを契約する |
金利 | なし | 1%~2% | 4%~8% | 3%~5% |
メリット | ・支払い総額はもっとも安くなる ・借り入れの必要がない | ・低い金利 ・余裕を持った支払いができる | ・値引き幅が大きくなることもある ・審査がゆるめ | ・月々の返済額が低い ・下取り価格が保証されているので安心 ・審査がゆるめ |
デメリット | ・まとまった資金が必要 ・売却するときの金額保証はない | ・審査が厳しい ・一括より支払い総額は高くなる | ・金利が高い | ・金利が高め ・走行距離や利用に制限がある ・仕組みが複雑 |
自動車ローンの特徴
- 金利がかかる分、支払い総額は高くなる
- ディーラーを通してローン契約すると、ディーラーに手数料が入るため、その分値引きされやすくなる
- 残価クレジット型だと、他にもさらに特典が付いてくることもある
まとまった資金が用意できるのであれば、基本的には現金一括払いがもっともシンプルでおすすめです。
しかし無理して現金で支払うと、なにかあったときのお金に困るかもしれません。
貯金を残しておきたい、また、資金にそれほど余裕がないのであれば、ローンを組んで購入します。
ローンを組む場合は、金利と支払い総額、付いてくる特典や値引きなどをすべて考慮したうえで契約すると良いでしょう。
とくに残価クレジット型はオトクなことも多いですが、仕組みが複雑で難しいと感じるかもしれません。
不明点は納得できるまで担当の方に説明してもらいましょう!
車のローンを組むと「借入金がある」と信用情報に記録されます。
他のローン審査が厳しくなるため、住宅購入の予定などがある方はとくに注意!
海外転勤族は車をどうするか?まとめ
海外赴任の可能性もある転勤族は車をどうするか?まとめました。
- 海外赴任になったら日本の車は売ることになる
- コスト重視ならカーシェア、利便性重視なら車購入がおすすめ
- 車を買う場合はリセールバリューを意識する
行くかもしれない、でも行かないかもしれないのが海外転勤族のつらいところです。
どうなっても納得できて、損をしないように、できるだけの対策をしておくと安心ですね!
海外に行く可能性があるとしても、日本でも車に乗りながら楽しくすごしましょう♪